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Side???
どうしてか、わからない。
なんの前触れもなく、君が消えてしまった。
これまで、女という女に好かれ、付きまとわれた。
もう飽き飽きしていた。
中身も見ず、ゴテゴテ飾り立てたパッケージだけで選ぶ、無駄なショッピングと同じ扱いをされることに、嫌気すらさしていた。
だから、かつての僕は……。
女というものは、ファストファッションと同じ。
欲しい時だけ手に入れ、1〜2回ほど「使い倒し」あとは捨ててしまうか寄付をする。
それだけの価値でしかないと思っていた。
そして自分もまた、それだけの存在でしかないと、思っていた。
それを変えてくれたのが、君だった。
君が、僕にとって唯一守りたい、愛したいと思った女だった。
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