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「幸せになりなさい」
「きゃーん、美緒ちゃんおめでとー! ミチ君だったら絶対安心ね! 美緒ちゃんきっと幸せになるよぉー」
相変わらずのお母さん。
「あの・・・・反社だった俺を、こんなにあっさり・・・・受け入れて下さるのですか?」
「今は違うでしょー。だあったらそれでいいじゃない。何より美緒ちゃんが幸せな顔をしているもの。それに、ミチ君はグリーンバンブーで大評判なのよぉ。また一緒にお店を盛り立ててくれる?」
「はい、勿論。喜んで」
「きゃーん! これならダーリンが何度ぎっくり腰して厨房に立てなくなっても安泰ね!!」
「そうだな、美佐江。これからは伊織を筆頭に、道弘君と美緒に店を任せたらいいんじゃないだろうか。二人きりで旅行へ行けるぞ!」
「きゃーん! それって最高!」
「俺たちも、もう一度行くかっ、新婚旅行!」
「行きたい、行きたい!」
「こんな時の為にへそくり貯めていたんだよー。美佐江と旅行に行けるなんて・・・・感無量だ!」
二人ともアッチの世界に行って、帰って来ませーん。
挨拶しに来たのに、当人たちをそっちのけでラブラブしてしまう、わが親よ・・・・。
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