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「はあ――っ。づがれだ――ぁ」
ばふーっと音を立てながら、私はキングサイズのベッドに四肢を投げ出した。ううー。ふかふか布団がキモチイイ。
結局店を借り切ったものだから、目ぼしいドレスを片っ端から試着させられ、道弘さんとツーショット写真をバッシャバシャ撮られ、午後十時を回った所でようやく解放された。
最後の方はしんどくて、イチ君の言う通り『それが一番いい』と同調しまくったから、何とかお開きとなった。
や。確かに投げやりだったのは否めないけれど、イチ君はセンスもあるから大丈夫。もう言う通りにしないとウルサイし、絶対に今日中には帰れないと思ったから、こっちが折れた。
「美緒。疲れただろう。でも、一矢様にずっと付き合ってくれてありがとう」
道弘さんはネクタイを緩めながらベッド付近へやって来て、私の近くに座った。
「ううん。イチ君の性格はもう知っているし、私達の為に一生懸命だから嬉しいもん。道弘さんだってそうでしょ?」
「ああ、そうだな。えーっと・・・・腹、減ってないか?」
「もう、ペコペコ!」
「じゃあ、近くにあるラーメンでも食いに行くか?」
「ああっ、それ食べたいけど・・・・太っちゃうよ」
体型は気になります! これでも一応、乙女ですから!!
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