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その甘い台詞(?)を皮切りに、執拗な耳攻めが始まった。
「だめっ、もうダメぇっ・・・・無理ぃっ、無理だからあっ!」
視界を塞がれていると、何時も以上に身体は敏感になる。熱い吐息を吹きかけられ、軽く耳朶をかじられたり舐められたり、攻めの手は多様。更に忘れず胸先への攻撃。上半身だけ剥かれた私の身体は、事あるごとにビクビクと震えている。
「他の男では満足できないように、今日はたっぷりと俺の愛を美緒の身体に刻んでやるから」
キザな台詞もこの男が言うとキマるんだけれど、私の身体は持つのかな。
言っている間に執拗な上半身の愛撫だけで啼かされた。今日は私の反応を見ながら、いい所で引いてしまうのだ。達したいのに焦らされる。
解っている。
道弘さんは私に、自らを求めさせたくてわざと焦らしているんだ、と。
「はぁっ、あん、あ、道弘さんっ、んんっ、ああ、ぁっ! もう早くっ・・・・ぁあっ、あんっ」
甘い声がどんどん切なくなってくる。達したい。イキたいと訴えるかのように。
「道弘さんっ、大好き! あんっ、ああっ、あああっ――!」
「美緒、好きだ」
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