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「美緒っ。ネクタイ曲がっていないか?」
「もう、さっきから何度目? お姉ちゃんの時もやったじゃん。しっかりしてよー」
「いや、そうは言ってもこう急に二人も見送るとなれば覚悟とか色々・・・・」
うっせえな、コラ――鬼に見つかったら怒られそうな言葉遣いが、思わず口をつきそうになった。アブナイ、アブナイ。寸前で何とか堪えた。
今日はその鬼・・・・じゃなかった。愛しのダーリン、道弘さんとの結婚式。
今、バージンロードを歩くべく準備中。今着用しているAラインのオフショルドレスは、吟味の末にイチ君が選んでくれたものだ。何枚も買ってくれるっていう有難いお言葉は辞退して、一枚だけご祝儀代わりに買ってもらったものだ。
とにかく大勢の式は嫌だって私も道弘さんも反対したから、小さな教会で家族式。三成家ナンバーワン執事と義妹の結婚式なのに、とブチブチ言うイチ君を黙らせたので、今日の参列者はうちの家族とギンさん、イチ君とお姉ちゃん夫婦。そして白雪お嬢とお父様が来てくれた。
※※※ 作者からのお知らせ ※※※
『孤高のCEOとオトモダチ始めました。』
https://estar.jp/novels/25890309
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