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episode⑩-10
チャンミンの大好きなひと、ミカちゃんに会えた。
不思議な話だけど、
初めてミカちゃんに会った時から
私はミカちゃんのことが大好きになった。
ミカちゃんは本当にキレイで、
どこかチャンミンに似ているからかも。
ケガをしてしまったミカちゃんの
傷の手当てをお手伝いしながら
私はミカちゃんといっぱいお話をした。
私と同じように心の中がわかってしまう
ミカちゃんには私がチャンミンを好きなことを
すぐに知られてしまったけれど…。
でも…なんだろう…
ミカちゃんとお話をしていると
すごく心が穏やかになっていくの。
ずっとずっと、お話していたいって思っちゃう。
どうしてなんだろう?ってかあさまに聞いたら
「だって、ミカちゃんは天使さんだからよ」
そっか…天使さんだからなんだ…。
「カナもミカちゃんみたいな人になりたいなぁ」
って、かあさまに言ったら
「そうね…カナが相手の気持ちを
きちんと考えられる人になれば、きっとなれるわ」
と言ってくれた。
相手の気持ち…かあ…。
結局、ミカちゃんはお空に帰ってしまった。
それをゼウス様にお願いしたのはチャンミンだった。
それは、チャンミンはミカちゃんの気持ちを
考えたから、そうしたのかなぁ…?
「そうよ、カナ。それが愛するという気持ちなの」
かあさまは笑って私を抱き寄せた。
うふ…いい匂い。かあさま、大好き^^
人を愛するって難しい。
けれど、とてもステキなことなんだ。
カナにもいつかそんな人が現れるかなぁ…。
チャンミンのことは今も大好きだけど
チャンミンにはミカちゃんがいるし…。
「まだまだカナを嫁にはやりたくないがな」
とうさまはそう言うけど、どうしてなのかな?
「それはとうさまはカナのことが大好きだからよ」
ってかあさまは笑うんだけど…。
カナだってとうさまが大好き!!
でもとうさまのお嫁さんはかあさまでしょ?
カナはなれないじゃん!!!(ぷぅ~)
「じゃあもうしばらくかあさまの
ねんねちゃんでいてちょうだい、カナ」
かあさまはそう言ってハグしてくれる。
かあさまのハグ、本当に大好き~^^
じゃあ今はまだ、かあさまの
「ねんねちゃん」でいいかぁ…。
かあさまの腕の中で
私はやがて私の前に現れるであろう
「愛するひと」のことを考えた。
そうしたら
なんだか、少しうきうきした気持ちになった…。
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