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3人目の対象者 美桜
あいつを救うために、また俺は、タイムリープをした。
もうこれ以上は無理だ。これ以上は、対象者が思いつかない。今回がラストチャンスだ。俺は、必ずあいつを守る。
焦る気持ちをなんとか押さえて、俺は、待ち合わせ場所である、遊園地へと急いだ。
遊園地入口の大門の端で、3人目の対象者が、所在なげに俺の事を待っていた。
「お待たせ」
俺は、軽く手を上げ、美桜に挨拶をする。
「いえ。あの、こんにちは。今日はよろしくお願いします」
ペコリと頭を下げた美桜は、淡いピンク色のワンピースに、白の靴下、白のパンプスとハンドバッグを合わせ、肩ほどの髪は、三つ編みおさげに纏めていた。
いつも清楚で可憐な感じの子だが、今日は、一段とお洒落をして来たようだ。
サークルの後輩である美桜が、俺に好意を抱いているようだと、先日、悪友が揶揄い混じりに、俺に報告をしてきた。俺は気がつかなかったが、奴の話によると、美桜はいつも俺の事を見ているらしい。その情報を元に、俺は、美桜をデートに誘った。
今日の正午までに、あいつの運命を変えられなかった時は、俺は、美桜の唇を奪い、最後のタイムリープに挑むつもりだ。
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