【episode6】泣いて踊って

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【episode6】泣いて踊って

私は、どの恋にも常に真剣だ。 彼らと過ごす時間が幸せに満ちたものであれば小躍りし、仲違いしたと言っては娘の前で号泣する。 そんな私を見て娘が言う。 「ママってさ…太宰だよね。」 年若き男性に本気で恋をし、本能のままに肌を重ね、その時感じた気持ちを包み隠さず踊り泣く姿を見てそう感じたようだ。 一期一会の人もいれば、複数回に渡り互いを癒す関係となり、この先の人生を共に歩みたいと思える男性もいた。 私にとって、その全ての出会いが本物で、いずれの恋も人生という著書の1ページに記されるべき大切な物語(ストーリー)なのである。
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