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「れ、練習…?」
「侑羽が発情期を迎える前にね。」
ね?いいでしょ?と、梨央がおもちゃをねだる子供のように首を傾げた。
「それに発情期中はお互い興奮でわけわかんなくなっちゃったりするし、僕は侑羽との初めてをちゃんと覚えておきたいんだ。勿論侑羽にもね。」
俺が発情期を迎える前にって。
練習って、それって。
「り、梨央、ちょっと待っ」
真っ白な頭を働かせようと、口に出そうとした制止の言葉は、
梨央によって飲み込まれた。
「っ…んんっ…、!」
さっきよりも強引に、口内に入り込んできた梨央の舌。
自分のものを絡め取られて吸われて。
どんどんどんどん働かなくなっていく頭。
…どうしよ、気持ちいい。
「んっ?!、ちょ、っ…待っ、」
プチプチと外されていったYシャツのボタンに流石に焦って、梨央を引き離そうと力なく体を押すけど。
「あっ、…!」
座骨にそって這わされた舌に、思わず体がぴくりと跳ねた。
その隙にとばかりに、脇腹をなぞられカチャカチャと梨央が俺のベルトを外し始めた。
「り、梨央、お願い待っ」
「ごめんね、待てない。」
制止の言葉も空しく、梨央はすっかり力が抜けてしまった俺から呆気なく下着とズボンを抜き取った。
「っ、…待って、やだやだ見んな、っ!!」
「だめ、見せて。」
隠そうとした俺の手をベッドに抑えつけ、俺のものをまじまじと見つめる梨央。
「っ…う~っ…」
…もう無理やだ死にたい。
「…ヤバい、鼻血出そう。」
「え?」
「舐めていい?」
「へ?!」
その言葉と共に、梨央の整った顔が俺の下半身に下がってくる。
「待って待って待って!!ホントにやだっ、ねぇ、梨央!!」
「大丈夫、噛んだりしないから。」
そう言う問題じゃないから、、、!!
結構全力で抵抗したのに、それをも呆気なくはねのけられる。
同じ男なのに、いつの間にこんなに力の差がついたのだろう。
「ぁんっ、、、!」
先端に生あたたかい感触が触れて、変な声が口から漏れた。
「やっ…んぅっ、、!」
梨央のあの、神々しいほどのあの綺麗な顔が、俺の股間に埋められていて何とも背徳的な気分にさせられる。
そんなとこ絶対汚いし、口に入れていい場所じゃないのに。
でも、
「あっ、、やっ…!!、」
下半身が溶けちゃうんじゃないかってぐらい、気持ちよくて。
…何も考えられなくなりそうだ。
そこを間近で見られてるのも、舐められてるのも。
漏れでてしまう、自分じゃないようなこの声も。
全部全部恥ずかしくて堪らないのに、
「んっ、、、り、お、いっちゃうからっ、、はなして、、!」
…気持ちよすぎて頭がおかしくなる、、
「り、おっ、、ほんとに、…っ、」
俺の声が聞こえてるはずなのに、梨央はそれを止めてくれる気配もなく。
先端をじゅっと殊更強く吸われたとき、
「あああっ、!!、、」
体が波打って、頭が真っ白になった。
「っ、、ふ、」
絶頂を迎えた余韻で視界がチカチカする。
全身に力が入らない。
「…甘いね、侑羽の。」
口元を拭いながら、俺のものから顔を離した梨央が妖艶に微笑えんだ。
「っ、、お、おれ、、、」
…梨央の口に出しちゃったんだ。
「…ゆ、侑羽、?」
「っ~~、」
ぽたぽたと、涙が頬を伝って流れた。
「っ、ゆ、侑羽、ごめん!ほんとごめん!あの、ごめん!ほんとに、」
「うぅっ~~、」
いきなり、過ぎるぐらいの快感を与えられて。
見られたことも、触られたことも。
全部全部が恥ずかしくて。
「ゆ、ゆうホントにごめん、泣かないで、ゆう、ごめん、あの、」
「っ…」
正直キャパオーバーだった。
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