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「フフフフ~ン♪」
浮かれながら森を抜けてやってきたのは中世ヨーロッパみたいな建物が建ち並ぶ街。
ここをイメージしたのは北欧だったようで、建物の色が鮮やかで美しい。
と言うことは、金髪美女とかと出会えちゃうんじゃ。
楽しみだな。
街の道は石造りで、建物も整然と建ち並んでいる。
行き交う人々は美しい人もいるが、殆んどが普通の白人って感じの見た目だ。
髪の色も茶色や金髪が多い。金髪といっても空の上に置いてきたキッレみたいな輝くような金色ではなく、くすんだ色合いの人が殆んどだ。
キッレやキヴィンナ達が人間離れしたキラッキラな容姿をしていただけに、一般人は大分目に優しい。
これなら俺が求めているような普通に可愛いくらいの女の子と出会えてる!
あぁ、どんな出会いが待っているのかな。
しかし、俺がワクワクとしながら街を歩いていると街の人達は俺の事を驚愕の顔で見てくる。
俺の行くところはモーゼの波のように人々が道をあける。
歩き続けやいんだけど、これでは出会い頭にぶつかってしまうという王道の出会い方ができない。
それに、老人なんて俺を見て拝んでいるし。
こんな異様な状態では普通に出会って、恋して、付き合って、結婚なんて難しそうだ。
俺はショーウィンドウにうつる自分の容姿をふと見ると驚愕した。
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