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暗がりでシルエットだけしか見えないが、かなりの長身のようで、疲れて座り込んだ状態だとより大きく感じる。
俺、神なんだけど。この街だって人だって全部の創成主だよ?
なのに何でこんな怖い思いしなくちゃいけないの?
「おっ、お前達、な、な、何なんだよぉー」
情けなくも涙声になってしまった。
ジリジリと近寄ってくる2人に怯えながら固まっていると、次第に顔が見えてきた。
男の方はここでは珍しい黒髪、黒目で肌も少し浅黒い。体格も良く、服の上からも筋肉の盛り上がりを感じる。
野性味を帯びたイケメンだ。
女の方は輝くばかりの金髪で妖精のような風貌をしている。
色味の薄い水色は美しい水面のようだ。
そんな容姿に恵まれた人物達だが、暗がりのせいか、2人の目にギラついた光が見える。
その迫力にたじろぐばかりだ。
「あの、何か…ご、ご用意で?」
怒らせたら恐そうだから、一先ず低姿勢で。
元日本人の精神。長いものには巻かれろだ。
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