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「私はこのスヴェリエ王国の王女、ヴァケット・スヴェリエです」
「俺はスヴァット国の王子、キュール・スヴァットだ」
「「私と/俺と、結婚してく/れ!/ださい!」」
「ほぇっ?」
声がはもっていて山びこみたいだな。
そんな事に感心していて、内容が頭にはいってこないでいたら、2人が揉め始めた。
「女のくせに自ら求婚するなんて!恥ずかしくないのか!?」
「そんな時代、すぐに終わりますわ!貴方こそ、男同士での婚姻は認められていないじゃないですか」
「はっ!そんなの俺の時代に直ぐ法改正してやるさ!」
高身長、美形同士の血相を変えた争いは凄まじいな。
おっと、呆気にとられている場合じゃない。今のうちに…。
そぉ~っと2人の脇を素知らぬ顔で通り抜けようとしたら、ガシッ!と両腕を捕まれた。
「「逃が/さない!しませんよ!」」
ひぇ~~~~~~!!!
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