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それからもうスピードで転げ落ちてきた階段をキッレに抱えられながら一歩一歩登って行く事になった。
俺達の後ろには先ほど俺を囲んでいた人達がぞろぞろと着いてくる。
しかし、1000段はあるだろう階段だ。
中盤には皆が息を切らせながら上がっている。
この階段ってば、俺が勢い良く転がったくらい傾斜が急なんだよね。
これはもう登山だな。
キッレなんて俺を持っているからなおキツいだろうな。
息づかいが上がってるし、汗もかいている。
彫刻みたいな見た目なんだけど、ちゃんと生きているんだよね。
誰だよこんな階段作ったの。
……………俺だったわ。
対人関係が面倒になって段を段々と増やしていったらこんなんになってしまったんだった。
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