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エッサホイサ、はぁはぁ、エッサホイサ…。
千段の階段を無事に登り終えたキッレは最上階になるベッド兼ソファーに俺を横たえた。
俺はいつもこのフカフカの場所でダラダラ創造しながら過ごしていたのだ。
汗が滝のように流れているキッレを横目に、俺は飲み物を催促した。
直ぐ用意されたグラスの水をゴクゴクと飲み干した。
「あっ、ごめん。キッレの方が喉乾いたよね」
いつもの様に自己中に飲み干してから気づいた。
階段を登って喉乾いたのは俺ではなくてキッレだ。
「大丈夫です。ギュードに気を付かってもらえるなんて感激しました。喉の渇きなんて吹っ飛びました」
いやいや。ちゅんと水分補給しようよ?
脱水になっちゃうよ。
俺はキッレにも飲み物を用意するように周りに告げた。
キッレは感極まって瞳に涙を浮かべてるよ。
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