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今見えた自分の物とは思えない記憶。
ミラと呼ばれた少女と仲睦まじい少年のやり取り。
困惑を表に出さないようにしながらメイリーに言い、サラはもう一度頭を触る。だけど何も見えない、さっきは頭を触った瞬間に流れ込んできたのに今度は何も起きない。
けれど、しっかり覚えている。
「………自分を信じれば強くなれる…あんたもそうなのかしら、ユラシル…」
目線を海に戻した───直後、海面を勢いよく突き破って光が飛び出してきた。
『っ!?』
光は蛇行してから上空で留まり、やがてこちらに向かって一直線に飛んできた。
こんな言葉とともに。
「ちょっ!!だから胸!胸触ってるから!!」
「うるっせえなぁ我慢しろよ。でかいから当たってるだけで触ろうなんて思ってねーよ、これだからおっぱい大きい女はすぐ喚く、ヤだヤだ」
「この私様の胸を触っていながらなんて物言いなの!?劣情を隠す言い訳にしてはあんまりじゃないかしら!?」
「これっぽっちも劣情なんざ無えよ巨乳王女」
「だったらもっと触らせて証明させてやるわっ!!」
「おいコラ暴れんなっ!!ヤベッ操作が乱れて…!!」
「「ぎゃあああああっっ!!!」」ボガーンッッ!!!と、光がスリアルス島の砂漠に激突し、光の中から投げ出された二人の人間が揉みくちゃになって転がった。その二人は間違いなく、ユラシル・リーバックとネイフィー・ロッチサーマルだった。
「ゆ、ユラシルくんっ!よかった無事だったんだね!?」
「きゅわっ!?おっお尻触ってる!あと足!どこに押し付けているのよバカッ!!」
「ムグググゥ…!ぢっ乳…!デカ乳どけろ窒息するゥ…!!」
「………」
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