予期せぬ展開

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「朝陽さんが……幸せになれるなら、それが一番良いことだって思っ」  次の瞬間波瑠は朝陽の腕の中にいた。力強く波瑠を抱き締めるその腕に、波瑠は思わず言葉が出なかった。 「波瑠さんがそんなこと考えていたなんて、全然気付かなかった……。ごめん。俺がもっと早く気持ちを伝えていたら、波瑠さんを悩ませずに済んだのに」 「し、仕方ないよ……。ルールに好きにならないことって作ってあったんだから。だから私も言えなかった」 「波瑠さん。好きだよ……大好きだ」 「……私も大好き」  朝陽はゆっくりと体を離すと、波瑠の頬を伝う涙を拭う。優しく頬に手を置くと、そっとおでこにキスをした。 「……両想いって幸せだね」 「……うん」  二人は少しの間見つめ合うと、ゆっくり顔を近づける。波瑠が目を閉じると、朝陽はその唇に優しくキスをした。

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