音闇クルフィ

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ep.1 少女         「なんっでだよ、ねーちゃん!」 バスの中にいた少女が、いかにも面倒そうに腕をぶんまわし、バスのガイドさんに文句を言っていた。 金は確かに払ったぞ、とかなんとか。 この日の暑さを物語るような高々したサイドテールの茶髪は少し汗が滲み、そこそこ整った顔立ちは、いかにも目立った。 特に、高齢の方がほとんどのツアーバスの中と来ちゃ。もちろん、彼女が勝手に紛れ込んだ。 「このお金から、違法な力を感じました。造幣は禁止されていますよ、それにあなた、いつの間に――あっ、待て!」
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