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「お客さん、そこでいいです?」
ちょうどよく、左側にドラッグストアがあった。ラッキー。
「いいですいいです。お願いします」
駐車場に入れてもらって、俺は急いで店舗に駆け込む。
まずは風邪薬。俺が使ってるのと同じでいいだろう。結構よく効くんだ。
それと、風邪の時用のドリンク剤。これ一緒に飲むと、ブースターがかかって回復が早い。
それと……熱があるなら、冷えピタ的な物と、ポカリスエット。水分はしっかり摂ってもらわないと。
そうだ、体温計もないんだよな。これも買っておかないと。
食べる物食べる物……ああ、これだ。レトルトのお粥。梅入りが美味い。多分、味わからないと思うけど。バリエーションつけて、玉子がゆと白がゆも買っとこう。
後はまあ、状況見つつ正人さんちの隣のコンビニで買い足せばいい。
すぐに会計をしてタクシーに戻り、再度出発。
「お急ぎですね」
「あ、まあ」
おっと、悟られたか。顔に出ちゃってたかな。
「この時間から何か急な?」
「いやまあ……付き合ってる人が風邪引いたんで、見舞いです」
「そうですか。優しい彼氏で彼女も幸せですね」
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