貴女には言わないけど

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男女の愛には見返りが必要と聞いた 親から子への愛は無償と聞いた 目指しても追い付けない 常に私の心に咲く1輪の白百合が貴女であり また迷いの闇夜に道標となる月明かりも貴女であり 命を刻む時計の動力も貴女だ 死ぬのは怖くないと言うけど 死なれるのが怖いのは周りだ 私はオギャアと生まれてから2度死んだが それからまた2度生まれさせたのは貴女だ 間違いを叱咤し 待ってくれたのもそうだ 待ち合わせに遅れた冬空の下 1時間待ってくれたのもそうだ 冷たい病室の中孤独に負けた時に 通ってくれたのもそうだ 言葉で何が解るかって何も解りはしない 行動で教えてくれたのは貴女だ 救われたのは私だ 迷える子羊に進路を示したのは貴女だ 大切な事を示したのは貴女だ 私が私であるのもそうだ 誰よりも凛と生きていて 凛と咲いている 胸の真ん中を常に貫くのは そんな人だ 空を見たら空に似て 海を見たら海に似て しかし誰にも似ておらず たった1つの代えがたい光だ 私が私を信じていられる理由だ 証だ 新しい朝だ 生そのものだ 君の事だよ 口に出しては言わないけど 私の生き方を見ていて欲しい
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