4.

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「翔太くんち!」 「え、観光せんでええの?」 「興味ない!」 「そっかそっか」吹き出すように笑った翔太くんが「じゃあ行きますか」と指差す方へついていった。 二ヶ月ぶり二度目の翔太くんは、ラフな格好だからかまた違った魅力で凝視してしまう。 「見過ぎ」何度か頭をぐしゃぐしゃ撫でられたが、再会できたことに幸せすぎて頭はIQ5だ。 ついた先は駐車場で、黒塗りの車がキーに反応して点滅した。 「車…運転できるの?」 「ん?そらもちろん」 助手席のドアを開けてくれた革のシートに腰を下ろすと、運転席に回った翔太くんがわざわざ手を伸ばしてシートベルトを付けてくれた。それくらいできるのに。 車内は翔太くんの香水と煙草の匂いがした。選曲はFM派かぁ。 「運転する翔太くん、かっこいいね」 「ははっ助手席に乗る雪可愛いね」 「何それ意味わかんない」 「なんでなんそのまんまやん!」 無駄口叩きながら車は穏やかにどこかへ向かっていた。
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