2人が本棚に入れています
本棚に追加
/1ページ
「ねぇ 覚えてる?」
輝夜姫、あなたはそう言った
僕は月に住む兎。
輝夜姫に仕えている…いわば侍女である
僕って言ってる…
だからなんだよ!ボクっ娘なんだ!
「初めてあった日」
そう、僕達は初めからそういう関係だったわけじゃない
月で輝夜姫が誕生した日、その日たまたま月の裏側に遊びに行ってたんだ
「その時目を丸くして」
しょうがないだろ!兎なんだから
「私達、いつも一緒だった」
そうだ。僕は仲間がいなくて寂しかった。
だから君と暮らした
「ごめんね。裏切って」
そうだよ。いつも一緒だったのに急に地球に行くなんて
「そして…使いが来たから帰ってみたの」
そうだ。僕が送ったんだ。
「そしたら貴女、もう死んでいて…」
え?
「もう…戻れないのね…」
そうだ…僕は死んでしまった。
君が居ない。その事に耐えられなくて
ごめんね
輝夜姫。僕は行くよ…天国へ
「ふふっ」
え…?
そう言って地球へと再び向かっていく彼女を見たのが僕の最後g…
最初のコメントを投稿しよう!