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咲の残した手紙
朝起きるとすでに忍は、桜をハイツへ迎えに出ていて、起こしてくれてもよかったのにとも思ったが・・身支度を済ませることにした。
コーヒーメーカーに用意されていたコーヒーを飲みながら忍の帰りを待った。
登はまだ寝ているようだ、昔から朝が弱い。忍はどんなに飲んでもきっちり時間には起きる。
ガチャっと玄関が開く音がした。
忍は少し目を赤くした桜を連れて帰ってきた。
「おはよう起きたか、朝ごはん用意してあるから桜も食べような。」
忍は冷蔵庫からいつの間に作ったのかサラダを出してきて。
桜はトースターでパンを焼くようだ。
「何枚焼いたらいいの?」
そう聞く桜に忍は俺にも食べるかどうかを聞いて四枚ほど焼いてみたらどうかと言った。
登もいつの間にか起きていて登はコーヒーだけ派だからと言ってコーヒーを飲みながらまだボーっとしている。
「ササちゃん!食べないとダメだって!」
桜に言われて渋々サラダを食べるらしいけどどっちが子供だよと思う。
四人はなんだかんだで食卓を囲んだ。
そこでの何気ない会話が普通にあって、それに違和感がなくて不思議な感覚に思えた。
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