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「この手紙も咲らしいな・・あのさ桜。」
桜は小首を傾げてなに?って聞いてきたから俺は深呼吸をして
「父親が誰かって知りたい?知りたくない?」
桜は少し考えて
「知りたいか知りたくないかだけ?の二択なら難しいよ。」
桜の立場だとそれもそうだと思う。
「お前そんな急に言ったって桜も困るだろうよ‥今さらってやつじゃないか?」
登が言うのも解るし忍は黙ってはいるが登と同じなんだろう。
そうか!俺が知りたいんだ、桜の父親を知りたい。
おそらく、忍や登も俺と同じ時期があったと思う、俺との違いは今は咲がいないということ。
聞かない方がいいのかどうなのかは咲の顔色をみて判断したと思う。
でもその咲がいない・・。
手紙をもう一度読み直して見る。
「思い出の木ってなんだよ?」
秘密ってなんだよ・・昔からよく宝探ししたけどさ
「手紙に書いてあったのか?」
「ああ。思い出の木の下に秘密があるから探せってさ。」
その秘密が桜の父親についてなのかどうなのかは分からないでもその秘密が何なのか思い出の木って何なのか気になってしかたない。
「それさ、凱なら絶対気になって探すって解って書いてない?」
登の言う通りかもしれないだから期待通り思い出の木を探すことにする。
「俺もそう思う・・でも思い出の木ってなんだ?」
「桜は何か聞いてない?」
忍が桜に聞いたら桜はいくつか思い当たると言い出した。
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