事実と真実と・・

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「数週間の間におそらく咲に何かあったんだということは確かだけど・・俺が断言してもいいけど咲に男はいなかった。」 俺は混乱しているし、状況を整理する。 「お前が女から聞いた男は咲とは無関係だし、桜は15歳だわかるだろう?」 俺は咲に男がいたと思い込んでいたし、子供がいることすら知らなかった。 「だから、桜はお前の子供の可能性が高いってことだよ。」 忍は混乱している俺に妊娠と出産について教えてくれた。 「マスター紙ある?」 ノートの切れ端をマスターが持ってきて、そこに忍は書きながら教えてくれた。 桜は15歳だが産まれたのは、15年前の5月2日に産まれているんだだから咲が妊娠した時期はその前の年の7月なんだと説明を受けた。 「だとしたら桜は俺の子供ということか?」 「おそらくそうだな。」 忍は次に俺をみて言ったんだ。 「どうするDNA調べるか?桜に伝えるか?」 桜は咲にそっくりだが身長が高い、あと目は二重だ俺も二重だ・・。 「いや、俺の子で間違いはないと思う。調べる必要はないよ。」 調べるのは咲を疑っているよに感じて、お互いのあの時の気持ちを疑うように感じて嫌だったんだ。 桜が俺の子供・・。 咲は寸前まで渡米するつもりでいたのに一緒にいくつもりでいてくれたのに、何故寸前で辞めたのか何があったのか。 しかもその理由を俺に連絡して聞くなり怒るなり出来ただろう。 それが出来ないほどの何かがあったとしか思えない。しかも妊娠しているって俺に言わずに一人で産んで。 一人で桜を育てて・・病気になって不安だっただろうに桜の事も言わずに咲は・・・。 咲俺はお前にどう思われていたのだろうか・・酷い男だったのか? 無責任な男だったのか? 「凱、俺達が桜の存在を言わないでくれと咲に頼まれていたって話したよな。」 忍は一言一言を絞り出すように話し出した。 「俺は咲が怒っても桜の存在をお前に伝えることもできたんだ・・なのにしなかった。何故だかわかるか?」 確かにもし桜の存在を聞いていればすぐには解らなくても自分の子供の可能性を感じて咲を問い詰めていたと俺は思う。 俺は忍の目を見て何故だと問いかけた・・答えの半分は予想できている。 でも忍の口から忍の言葉で聞きたかったんだ。 「俺は咲が好きだったんだよ。」 俺はやっぱりとしか思えなかった。  忍は最初から俺の知らない咲と桜の事を話し始めんだ。 俺は忍に怒るより、何があってこうなったのかが知りたかったんだ。
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