170人が本棚に入れています
本棚に追加
真相
咲が丁度おそらく凱との関係に悩んでいた頃俺は咲に呼び出されたんだよ。
泣きはしていなかったけど赤い目をしていたから何かあったのだろう凱が忙しくて電話が繋がらないのか?
俺は時間を作って咲と一緒に飲みながら話をしたんだ。
「忍、私ね好きな人がいるの・・多分今までとは違って本当に好きなの。相手も同じって幸せだったのよ。」
本当に幸せだったと笑う咲に何故過去形って言ったんだ。
「でもね、私の好きな人には別に本命?どうなのかわからない相手の女性から自分が一緒に住むって結婚の約束をしてるって電話がきたんだよ。」
俺は相手に確かめたのか?と聞いたんだ。
ずっと会議や仕事中みたいで、なかなか込み入った話が出来ないし女が何回も電話してきて「今私達一緒にいるのって」電話してくる
からもう聞くのが怖いって咲は言ったんだよ。
写メまで送ってくるって・・
「どうみても彼の部屋で彼が寝ている写真でね、女の姿はないけど部屋には女は入れてないっていったのに・・嘘だったんだよ。」
咲はいつものように暴れるでも騒ぐでもなく黙ってボロボロと涙をこぼして泣いていたよ、相手の事が本気で好きだったんだろうと
わかるくらい聞いてる俺でさえ胸が痛かったんだ。
俺は二股をかけるような男は忘れろって言ったんだけど
咲は、多分今回は無理って言ってたんだ。
最初のコメントを投稿しよう!