鈴の仮装

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鈴の仮装

金曜日 バンド仲間の今田の住所を鈴にLINEし、現地集合した俺たち ピンポーン 次々と仮装した奴らが来る中、約束の時間になっても鈴は現れなかった LINEで早く来いと促すものの、「今向かってる」、「もうちょっとで着くから」と何度も曖昧な返事ばかりでもしかしたら鈴は今日は来ないんじゃねーかなんて事が脳裏をよぎる… 20:38pm ピンポーン 寒そうに大きな黒のダッフルコートを身にまとった鈴がドアベルを鳴らした ガチャッ 「あ、こんばんは!」 今田がドアを開けると緊張気味の鈴は言った 『こんばんは。今田さんですか?私、吉澤鈴です。初めまして。成生から住所をもらって…』 「あ、鈴ちゃんか!俺は今田浩介。どーぞ入って、外寒かったっしょ」 『ありがとうございます』 「っで?鈴ちゃんは今日はなんの仮装?」 『えっと///』 俺は玄関に入って来た鈴を見つけ駆け寄った 「遅っせーし」 『ごめんね… っ、成生っ?それ…』 鈴は俺の仮装を指差した 「ドラキュラ伯爵っ!」 『すご~い!似合ってる!そのキバもつけたの?』 「あぁ、本格的だろ?」 『アイシャドウもつけたの?!』 「まぁな、昨日コンビニで見つけて買ったけど(笑)」 「鈴ちゃん、コートはこっちで」 そう言いながら今田は玄関の横のコートラックを指差し、リビングに戻って行く 『あ、はい…///』 鈴は申し訳なさそうな顔をしてダッフルコートを肩から脱いだ 「… 鈴…」 俺は鈴を見るなり唾を飲み込み言葉を無くした
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