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チョロチョロチョロチョロチョロチョロチョロチョロチョロチョロチョロチョロチョロチョロチョロチョロ・・・
「ない!ない!ない!ない!ない!ない!ない!ない!ない!ない!ない!ない!ない!ない!ない!ない!ない!ない!ない!ない!ない!ない!ない!ない!ない!」
シマリスのリリィは、森の木々と木々をチョコマカチョコマカと駆けずりまわり、
辺りをキョロキョロと見渡して、
鼻をヒクヒクと匂いを嗅いで、何かを探していた。
「何で無いんだよぉーーー!!何で何処にも無いんだよぉーーー!!」
シマリスのリリィは、取り乱してつい叫んでしまった。
「ほーーーーーーーーっ!!」
ばさばさばさばさばさばさばさばさばさっ!!
「!!」
シマリスのリリィの上空から、1羽のエゾフクロウが突然降りたってきた。
「おーーい、君はシマリスかねーーーーーー?」
「ひぇーーーーーー!!フクロウだぁーーーー!!」
鋭い鈎爪をたてて急降下してきたエゾフクロウに仰天したシマリスのリリィは慌てて草むらへ飛び込んで、死にもの狂いになってチョロチョロチョロチョロチョロチョロチョロチョロチョロチョロチョロチョロと逃げていってしまった。
「あーあ、行っちゃった・・・。
何か探しものしてるみたいだから、一緒に探そうと思ってたのに。」
エゾフクロウのメポは、もと居た頭上の高い木のうろへ飛んで戻って再びひと眠りした。
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