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集団家出
UIのタケルが言う通りに、僕は荷物をまとめた。。
ーーこの家を出る、のだと言う。
大人たちから離れた場所で、実験の経緯を見守る為、、らしい。
ーー僕ら、子供が信じてきた大人の強さ。大人の大きさ。
それが本物である事を祈って。。
タケルに連れていかれた先には、数多くの子供たちがいた。。
「ーー僕、司って言うんだ。。よろしくね!」
「佐藤孝久です。よろしく」
孝久と名乗った彼は仏頂面で、言葉だけの挨拶だと言う事は明白だった。
しかし、それでも知らない場所で、知っている子を作るのは大切な事だった。
そうしないとここにいる間つまらなくなるから。
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