僕が置き忘れたもの

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僕が置き忘れたもの

ふと、夕焼け空に染まった雲は、僕が置き忘れたものを映し出していた。 島根県飯南町の遠い外れに住んでいる僕は、今日の夕焼け空を見て、きっと大丈夫とそう心に誓った。小学生の卒業式が終わり、 僕は、両親の転勤で北海道に行くことになった。中学卒業と同時に、一ノ瀬 (いちのせ つとむ)は、東京にある、一ノ瀬病院。お爺ちゃんが経営する、一ノ瀬病院を父が継ぐことになり、東京の私立高校に、僕は通うことになった。 …僕が置き忘れたものを探しに 古びた1冊の本を、開いたことがきっかけだった。そこに記されていのは・・・・・。 "タイムリープの世界"へようこそと書かれていた。 それはどう意味なのか。この時はまだ、知るよしもなかった。
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