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「ってなことがあってさ」
話が終わると、カイトは麦茶を飲み干した。ヒロトはつまらなそうな顔でカイトの横顔を見つめる。
「要は不審者の戯言だろ? くらだねー」
「マジで怖かったんだって。この世の者とは思えないっていうか、なんていうか……」
カイトの言葉を無視して、ヒロトはゲーム機のコンセントを差し込み、電源スイッチを押した。軽快な音楽と共に、ゲームが起動する。
「はいはい、そりゃ怖かったな。んなことより、ゲームやろうぜ」
「ったく、お前は……」
呆れ返るようにため息をつきながらも、カイトは差し出されたコントローラーを受け取った。
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