初仕事

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初仕事

次の日、宿舎へ向かう前に食材を買うため 昨日ミンスさんから聞いたお店に来ていた 当たり前だけど韓国語だらけで 中身が見えない商品は 写真が付いてないと合っているのか不安になる 韓国語は聞くのはまぁまぁわかるけど 喋るのは片言、文字はさっぱり分からない これ、おばあちゃん家で見たのと同じとか そんなレベルで買い物をしていった 昨日の帰りはこれから一人で迷わず 宿舎にたどり着けるように道を覚えながら帰った はずだった、、、 昼と夜とでは景色が違って見える 両手に袋いっぱいに入った食材を持ったまま迷う どうしよう、、、 似たビルが多くて分からなくなってしまった ミンスさん忙しいって言ってたし 一人でなんとかしなくちゃ このカフェは昨日通ったし このビルを曲がったような気がする よしっ進もうと思ったら 「ユナー!」 誰かが私を呼んだ ミンスさん以外に韓国に知り合いなんていたかな? キョロキョロと周りを見てみると 車からトユンが叫んでいた えーーー??? てかあなたそんなに目立って大丈夫なの? 動揺する私に手招きをしながら 「早く早く乗って」 ウヌが呼ぶ 私は周りを警戒しながら車に乗った 「すみません 道 迷って」 ドキドキしながら謝る 「なんか挙動不審な人いるなと思ったみたら ユナだったからウケたよ」 トユンが楽しそうに言う 「よかったね、俺たち通りかかって」 ミンジェも笑っていた ユジュンだけはイヤホンで曲を聴いたまま 私の方は一切見なかった ユジュンは毎回、私には同じ感じの反応をする 完全に無視 とりあえず早くご飯作って帰ろう そう決意して 図々しくもサンフラワーのメンバーの車に 便乗させてもらい、宿舎にたどり着いた
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