落としたタルトのすぐそばで
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「ニャー 覚えてる?」 三毛猫ポン太は家具の下。 昼下がりの喫茶店。あいつの働く店の隅。 「おい、俺を忘れているのか」ニャーと鳴く。 そんなポン太の目の前に割れたタルトのかけらが落ちた。 しなやかな手で捕まえて、小さな鼻先寄せて嗅ぐ。 「お客様、ほんとに申し訳ないことを」 あいつの声だ。 何をした?
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