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姉の彼氏の名前は聖くん。
フルネームは山本聖。
茶髪で、中性的な顔立ちのせいか凄くかっこよくて目立って、身長が高い彼氏。彼は魏神会-ギシンカイ-という暴走族のトップをしていると、姉から聞いた。
「こんばんは、真希ちゃん」
だけどもとても穏やかな表情で笑って、私にも丁寧な挨拶してくる聖くん。笑っている顔も、私にとっては有り得ないぐらいかっこよくて。
本当に暴走族をしてるの?って思わせるほどで。
「···こんばんは」
私がそう言うと、「やっぱ、唯に似て可愛いな」とも言ってくれる。
···おねえちゃんに似て。
姉の彼氏の名前は聖くん。
フルネームは山本聖。
茶髪で、中性的な顔立ちのせいか凄くかっこよくて目立って、身長が高い彼氏。彼は魏神会-ギシンカイ-という暴走族のトップをしていると、姉から聞いた。
「こんばんは、真希ちゃん」
だけどもとても穏やかな表情で笑って、私にも丁寧な挨拶してくる聖くん。笑っている顔も、私にとっては有り得ないぐらいかっこよくて。
本当に暴走族をしてるの?って思わせるほどで。
「···こんばんは」
私がそう言うと、「やっぱ、唯に似て可愛いな」とも言ってくれる。
···おねえちゃんに似て。
自慢の姉には、
自慢したいほどのかっこよくて、優しい彼氏がいる。
私が高校1年生になったある日を境に、聖くんは家の中まで入ってくるようになった。聞けば、私が中学の頃夜に塾へ行っていた時にたびたび来ていたらしい。
そんな聖くんをお母さんもお父さんも気に入っている。
暴走族の総長なのに。
───聖くんは男の中の男だ
お父さんが言ったその意味が、全く分からなかった。
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