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下着も脱がされ、晃貴には私の胸が見えているだろう。
どうしてこんな事になってるの?
私が黙ってれば、帰してくれるんじゃなかったの?
「ほら、もっと嫌がれよ」
私の服を脱がすのをやめたらしい晃貴は、私の上に乗っておさえたまま、動きを止めて。
「なんでっ、こんなこと···」
そう思って、晃貴の方を見た時、晃貴が何かを持っているのに気がついた。
それはどうみても、スマホで···。
カシャっと鳴るスマホ。
「やっ、撮らないで!!」
「そうそう、その顔」
また、カシャっと鳴る。
必死に胸を隠そうとするけど、びくともしない。
「いやぁ······っ」
恥ずかしい···
いやっ、
なんで、こんな事になって···
「こんなもんでいいか」
晃貴は満足した声を出し、私の腕を解放してくれたおかげで、私はようやく胸元を隠すことができた。
そのまま晃貴は私の上から遠のき、先ほど徹が座っていたソファにドスッと足を組みながら座り込んだ。
行為を辞めてくれたらしい晃貴。私は急いで破かれた服を集めて上半身を隠した。尋常ではない震えが、体を襲う。
「お前泣かねぇのな」
スマホを操作しながら、そんな事をいう晃貴。
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