730人が本棚に入れています
本棚に追加
久しぶりのその仕草に、私の心臓がドキッと反応して。
「なに緊張してんの?」
「だって…」
晃貴のことが好きだって気づいた今、晃貴にふれられるとドキドキしてくるから。
「そういえばキスもヤんのも、俺の好きにしていいんだっけ?」
「え?」
「さっきそう言ってただろ、真希ちゃん」
そういえばそんな事を言ったような…?
いま思えば、どうしてそんな恥ずかしい事を簡単に言ってたんだろうと思って。
「言ったけど……」
「今更嫌とか、無理だからな」
「わ、分かってる!」
晃貴は笑いながら、私の顔を覗き込んできて。
そのまま晃貴は軽く私にキスをした。
「真希?」
「な、なに?」
「言うわ、山本に」
「……え?」
聖くんに何を?
「お前と付き合うって」
え?
聖くんには内緒にしておくと思っていた私は、晃貴の言ったことに驚いて。
「内緒にしないの?」
「しない、いずれはバレるからな」
まあ、そうだろうけど。
最初のコメントを投稿しよう!