秘密

16/37
前へ
/257ページ
次へ
「でも良くんは黙ってろって言ってたよ」 「高島が?」 「うん、晃貴のたまり場にも行くなって…」 「ふーん…、つーかなんで高島が、真希、俺のこと言ったのか?」 「…うん、私、どうすればいいか分からなくて良くんに相談したの。初めは反対されてたんだけど、私の気持ち知ってて反対出来ないって…」 「そうか」 「……」 「まあ高島の言う通りだな、たまり場には来ない方がいい」 「どうして?」 「もう真希の顔は出回ってるから、向こうに出入りしてたらすぐ俺の女だってバレるからな」 「そっか…」 そういえば、清光高校で私の写真が出回ってるって晃貴が言ってた。 「全部言うの?聖くんに」 「かもな」 「…反対されるよね、絶対」 「真希はそんな事考えなくていい、馬鹿になれって言っただろ?」 「でも」 「反対されても、真希の事は手放すつもりは無いから」 「…うん」 「そうか、高島は知ってるのか」 「ん、あのね、晃貴」 「なに?」 「私のお姉ちゃんには絶対言わないでほしいの、心配するから」 「ねーちゃんって、市川唯?」 「うん」 「なんで?」
/257ページ

最初のコメントを投稿しよう!

730人が本棚に入れています
本棚に追加