秘密

21/37
前へ
/257ページ
次へ
私が言うと、晃貴は少し不機嫌な顔をした。 「お前さ?ずっと思ってたけど、高島と仲良くねぇ?あいつ女嫌いだっただろ?」 「え?そうかな?」 「俺とのことも、あいつに相談したんだろ?」 だってそれは、良にしか相談できる相手がいないからで。仕方ないと思うけど·····。 「そうだけど」 「あんま仲良くすんなよ」 「どうして?」 キョトンとする私を、晃貴がソファの上に押し倒してきて。 「俺、結構嫉妬深いの知ってた?」 嫉妬深い?誰が?晃貴? つまり晃貴が良に嫉妬していて…。 え、ってか、何してるの? 晃貴に足までソファの上に上げられて、押し倒されている私は、近づいてくる晃貴によって瞬く間に唇を塞がれて…。 晃貴の舌が侵入してくる、晃貴の舌が私の舌と絡まった時、どうしてか背中にゾクッという何かが走った。 いつもと違うキスの感覚。 久しぶりだから? 晃貴の舌が私の口の中で動くたび、どんどん気持ちよくなっていくことに気づいた。 今まで無理矢理だったからかもしれない。こうやって深いキスを受け入れて、自然と私も自分なりに絡ませるとキスはもっと深くなった。 「真希…」 しばらく長いキスが続き、晃貴はそのまま私の首筋に顔を埋めて抱きしめてきた。
/257ページ

最初のコメントを投稿しよう!

707人が本棚に入れています
本棚に追加