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私が言うと、晃貴は少し不機嫌な顔をした。
「お前さ?ずっと思ってたけど、高島と仲良くねぇ?あいつ女嫌いだっただろ?」
「え?そうかな?」
「俺とのことも、あいつに相談したんだろ?」
だってそれは、良にしか相談できる相手がいないからで。仕方ないと思うけど·····。
「そうだけど」
「あんま仲良くすんなよ」
「どうして?」
キョトンとする私を、晃貴がソファの上に押し倒してきて。
「俺、結構嫉妬深いの知ってた?」
嫉妬深い?誰が?晃貴?
つまり晃貴が良に嫉妬していて…。
え、ってか、何してるの?
晃貴に足までソファの上に上げられて、押し倒されている私は、近づいてくる晃貴によって瞬く間に唇を塞がれて…。
晃貴の舌が侵入してくる、晃貴の舌が私の舌と絡まった時、どうしてか背中にゾクッという何かが走った。
いつもと違うキスの感覚。
久しぶりだから?
晃貴の舌が私の口の中で動くたび、どんどん気持ちよくなっていくことに気づいた。
今まで無理矢理だったからかもしれない。こうやって深いキスを受け入れて、自然と私も自分なりに絡ませるとキスはもっと深くなった。
「真希…」
しばらく長いキスが続き、晃貴はそのまま私の首筋に顔を埋めて抱きしめてきた。
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