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馬鹿になるほど、私は晃貴が好きになる。
晃貴は聖くんや徹さんにも全てを話すから…、私も頑張らないと。
逃げないように。
前を向いていかないと。
だって私には晃貴がいるから。
信用できる大好きな晃貴がいるんだから。
その後、晃貴はバイクで私を家まで送ってくれた。
まだまだ夜明けで、家族全員は寝静まっているようだった。
晃貴との別れ際、「連絡する、ちゃんと寝ろよ」と言って帰って行った。
今から徹さんのところに行くんだろうか。
それとも聖くんのとこ?
ううん、良くんかもしれない…。
部屋に戻った私は、ベットに寝転びゆっくりと瞳を閉じた。晃貴と付き合うことになったのがまだ夢みたいで…。このまま起きたら夢だったんじゃないかって思ってしまいそうで。
晃貴が聖くんに全てを話せば、きっと反対させるに決まってる。敵である晃貴に脅されて抱かれたのに。
好きになる方がおかしいって思うはずで。
徹さんも、きっと反対する。
徹さんは私を初めから巻き込まないようにしていたたった一人の人間だから。
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