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聖くんはお姉ちゃんに言うんだろうか。
本当は内緒にしててほしい。
お姉ちゃんには知られたくない。
お姉ちゃんに知られたら、どうして彼氏である聖くんの事を嫌ってる男と?って思われるだろうから。
反対する?
反対しても付き合ってたら、お姉ちゃんは私を嫌うかもしれない。嫌われたら、私はここの家族の一員じゃ無くなるかもしれない。
元々、男の子が欲しかった両親。
お姉ちゃんの自慢の妹でいるから、私はまだここにいれるから…。
でも、やっぱりこのまま逃げちゃダメだ。
反対されても、私はやっぱり晃貴と一緒にいたいから…。
私はベットから起き上がり、眠っているであろうお姉ちゃんの部屋の前に向かった。
もうきっと晃貴はうごきだしているはずだから。
私ばっかりじっとしてられないから。
お姉ちゃんの部屋の前でゆっくり、大きな深呼吸をした私は、コンコン────と、部屋をノックした。
ドキドキと心臓がなる。
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