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泉…。思い出したくもない男。
あの日、お姉ちゃんに全てを話したあと、お姉ちゃんは聖くんに電話をかけた。「今から倉庫に行くから、みんな集めて」と。
まだお母さんもお父さんも起きてなかったのに、お姉ちゃんはまだ叩かれて茫然としている私を外に連れ出した。
倉庫…というよりは、二階建ての建物で。
西高の近くに建っていた建物にタクシーできた私達。
ど、どこにいくの?と、私の手首を掴んで歩いていくお姉ちゃんに戸惑っていると…
「ゆい!」
と、聖くんらしき声が聞こえて。
その建物から出てくる聖くんと、その後ろから、はあ?って感じに顔を見せた良くん。
「え、なに?どうした?ってかそれ寝巻きじゃ…」
「聖!!今すぐここに穂高って人呼んで!!」
「え?」
穂高?
呼ぶ?
え、晃貴を呼ぶって…
お姉ちゃんの言葉を聞いた瞬間、良くんの顔色が変わった。
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