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────ポタリと、線香花火が落ちた。
私は2週間前の事を思い出しながら、お姉ちゃんに叩かれた左頬に手を当てた。
────真希、私はいつでも真希の味方だよ
────真希が誰を好きでも、私は変わらない
────聖が反対しても、真希の好きにしていいんだよ
────っていうか、なんで反対するの?
────聖と仲が悪いから?そんなの真希には関係ないんだから
────貴方が穂高くん?ちょっと1発、妹に変わって殴らせて
────はあ?聖側?なにそれ?
────ちょっと良くん、何笑ってるの?
────なに?聖、まさか私の妹に我慢しろって言おうとしてるの?
────真希に酷いことした?だからそれはさっき殴ったからチャラでしょ
────真希を泣かせたら、例え聖でも許さないから
────それからねぇ、真希、私があんたのこと嫌うわけないでしょ!!馬鹿!!
────あんた勘違いしてるからっ、男の子が欲しいって言ってたのはお母さんの兄!叔父さんなの!!
────キョウダイじゃないのは当たり前でしょ!私たちはシマイなんだから!!
────買い物行ったってねぇ、お母さんってば「真希の好きなのは」って、あんたのことばっかりなんだからっ
────勉強できない?何それ、そんなことで嫌うはずないでしょうが!!!!
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