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君に出逢うまでは
呼び出し音がなった。来たかな?
お兄ちゃん達
久しぶりに胸が高なってます。
だって、お兄ちゃんに会うの3年振りだから
なんで、そんなに会ってないかって、
かくかくしかじか、ありまして。
そしたら、3年経ってたのよね。
「よっ」
「おかえりなさい」
「初めまして」と皆さん。
「初めまして(笑)」
紹介するわ。俺の妹の璃音
全員 「えっとーーー」
はい。いつも兄がお世話になってます(笑)
颯
「いやっていうか、津田ちゃん、妹いたの?
初耳なんだけど・・・。」
あれ?!俺言ってなかったっけ?
「まーまず、今日はありがとな」
「鍵渡すね」6階の部屋だから。
666の鍵 667の鍵 668の鍵
じゃ、荷物置きに行きましょう(笑)
メンバーが根掘り葉掘り
妹のことを聞いてきたのは云うまでもない。
コンコン
「はい。どうした?」
お兄ちゃん達、ご飯食べたの?
「いや、まだなんだよね?」
じゃ、軽いもので何か作るね。
出来たら、呼びに来るから、メンバーの
皆さんに言っておいてね!
「なんか、悪いな。急だったのに」
全然大丈夫だよ。そー言えば、仕事で来たんでしょ。どんな仕事なの?
「明日から、始まるイベント、札幌個展コレクションのゲストで、歌、披露するんだ」
そうだったの。
私も、そのイベントに行くんだー
じゃ、皆さんのパフォーマンス見なくちゃね。
「璃音も行くんだ。見てみて欲しい。まだ、まだ、駆け出しだけど、俺がBIGに皆を出来るように、色んな人に見て貰いたしね。」
私も、2日間行くから、宜しくね。
「お手伝いとかで来るとか?」
まぁーそんな感じかな?
「っていうか、何で疑問形なの?」
とりあえず、そんな感じなんで、宜しくお願いします!
じゃ、ご飯作ってくるから待っててね。
俺は、まだ、この事を知るよしもなかった
妹が、いや、璃音が。
"札幌個展コレクション"で、初めて"妹"の
幸せな笑顔を見た気がした。
っと言う前に、俺の'妹"が有名人になって
いるとは知らずに……。
いつからだろう、妹とこうやって話したのは
璃音とは、仲が悪かった訳じゃないけど
何時からだろう……
自然と連絡をしなくなっていた。
俺が、大手事務所の芸能事務所に入った
頃くらいからかな?
マネージャーの仕事を覚えるのに必死だった
1~2年目は忙しくて、実家に帰る暇もないくらい、仕事だった。やっと、少しずつファンの方にも、認知して貰えるようになってきた。
僕が担当している、ボーイズグループ
「Dream Boys」
今年で、メジャーデビュー3周年!!
インディーズ時代を含めると6年になる
ここまで、正直に言うと、こんなに続けられるのか、不安だった。
インディーズ時代は、全国の商業施設でライブ&握手会をしたり、順風満帆ではなかった。ライブだって、数える程の人数しか、いない事だってあった。
初めてのライブは、"北海道"だった。リーダーの倫也と俺が、北海道出身と言うことで、俺たちの全国の都道府県のライブを決行した。お金なんてなくて、事務所が唯一用意してくれた、キッチンカーで運転して、全国を飛び回った。
自分たちで、ライブの告知。グッズを作るお金なんてなかった。
だけど、俺の母親が、「大学に行かせるつもりで貯めたお金。自由に使いなさいって、俺の誕生日に、通帳を渡してきた」
俺は、高校を卒業と同時に、東京の専門学校に入学した。入学金は、バイトして貯めたお金で、払った。正直、今思えば、必死だった。勉強する事も、仲間とふざける事も、部活をする事も、全力だった。だけど、苦しかった事はない。「好きな事」を学んでいたから。楽しかった。
そして、今にいたる。
ー続けてこれたのは、
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