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しばらく行くときれいな川につきました。
花や木がまわりにたくさんあり、川は、お日さまの光が当たってキラキラとかがやいて見えました。
「とてもすてきなところね!」
ウサギのお姉ちゃんが言います。
「きれいね〜!」
妹ちゃんも言います。
クマさんはそれを聞くと、うれしそうにニコニコとわらいながら言いました。
「ゆっくり見ていって。川はあぶないから入らないでね。」
「はぁい!」
二羽はクマさんに元気よくおへんじをしました。
クマさんはさっそくお魚をとりはじめました。
ウサギのお姉ちゃんと妹ちゃんは、クマさんが魚をとるのを見たり、川のまわりにさいているお花や草や木をゆっくり見てまわります。
しばらくお魚をとっていたクマさんは、とったお魚をバケツに入れて、まわりを見わたしました。
二羽のウサギちゃんたちは、少しはなれたところにある大きなお花の上でおひるねをしているのが見えます。
ところが、クマさんの見ている前で、そのお花が、くきからポッキリおれてしまいました。
大きなお花は、おひるねをしているウサギ二羽をのせて川の上にうかびます。
クマさんはおおあわて!
バケツをゆらしながらのそのそと、川にのってながれていく、お花の上の二羽をおいかけます。
「ウサギちゃ〜ん!」
クマさんが大きな声でよびかけても、ウサギちゃん二羽はねむったまま、川をながれる大きなお花の上。
「たいへんだぁ!!」
クマさんはウサギちゃんたちをおいかけつづけます。
「どうしたの?クマさん。」
クマさんの近くをとんできたトリくんが言いました。
「お友だちの小さなウサギちゃんたちが、お花にのって川にながされちゃったんだ!」
クマさんはあわてて言います。
トリくんは目をパチクリさせると、フワリと空高くとんで、まわりをみわたしてから、クマさんにこう教えてくれました。
「お花は今、この先の川の中にある、たおれた木のえだに引っかかっているよ!流れないように見ていてあげる!」
それを聞いたクマさんはトリくんにおれいを言うと、またいそいでウサギちゃんたちを追いかけます。
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