いざ、札幌!

1/1
前へ
/4ページ
次へ

いざ、札幌!

 遠軽から石北本線に入り、現在地は下白滝駅ー  ゼロ「ミワ、無線連絡が来ています」  ミワ「どこの周波数ですか?」  ゼロ「大宮です」    ミワ「大宮(なぜ北海道で?)…とりあえず、出てみます」    ミワは無線通話機に手をかける。  ミワ「こちらは元JR北海道函館運転区所属DD51形1138号機です。そちらの所属と名前をお願いします」  ??『こちらは元JR東日本大宮総合車両センター東大宮センター所属185系B5編成だ。無線に誰も出なくて心配だった。そちらの現在地は?』  ミワ「こちらは今から石北本線の石北トンネルに入るところです。今は札幌に向かってます」  ??改めB5『こちらは現在、函館本線ニセコ駅から動いていない。札幌に向かったほうがいいか?』  ミワ「そうしたほうがいいかもしれません。ですが、非電化路線を走れますか?」    B5『こっちにはDE10-1136がいるので大丈夫だ。では、小樽経由で向かう』    ミワ「それでは、札幌で合流しましょう」    ゼロ「相手は誰でしたか?」  ミワ「185系B5編成さんでした」  ゼロ「そうですか(あの方も)…とりあえず、引き続き札幌へ向かいましょう」  ミワ「はい。あ、まもなく石北トンネルです」      *       *       *  ミワ「新旭川通過。これより宗谷本線と並走します」  そのとき、無線連絡が入った。  ??『こちら、国鉄札幌運転区所属の村山だ。そちらの所属と名前を求む』  ゼロ「私が出ますので運転を続けてください」  ミワ「わかりました。兄さん」  ゼロ「こちら、元JR北海道函館運転所所属DD51形1100号機です」  ??改め村山『函館だぁ?なんで函館所属機が石北本線からくるんだよ』  ゼロ「湧別駅に留置されていたので」  村山『ああー、わかった。それで、どこを目指している?』  ゼロ「そちらのいる札幌です」  村山『じゃあ、札幌運転所に向かってくれ』  ゼロ「了解です」   ゼロは無線を操作する。  ゼロ「すみません」  B5『なんだ?』  ゼロ「目的地を札幌運転所にしてください。こちらの職員が話を聞きたいそうです」  B5『…現在地は琴似駅だ。もう通過している』  ゼロ「そうですか…なら、札幌駅で折り返してください」  B5『わかった。こちらは先に行く』  ミワ「旭川通過。これより函館本線に入ります」      *       *       *    ミワ「苗穂通過。まもなく札幌です」  ゼロ「3番線で停車してください。特急の退避を行います」  ミワ「わかりました。3番線に入ります」    ミワ『ご乗車の皆様にお伝えします。この列車は札幌駅で特急退避のため、     10分ほど停車いたします。停車時の乗降はできませんのでご注意ください。     終点の札幌運転区にはあと30分ほどで到着いたします』
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加