雨宿り

その夜おかしな夢を見た。

私は今の姿なのに彼だけ出会った姿のままだった。

初めて出会った神社の境内に二人で座っていた。

彼が5文字口を動かしたところで目が覚めた。

「」「」「」「」「」

何を彼は言いたかったのだろう。

朝メールが来てないか携帯を確認するが返事はない。

電話をかけても留守電につながるだけだった。

一体何があったのだろうか。

不安に駆られる日々を過ごした。

この時、ネットで貴方を探すことはできたはずだった。

でもパソコンの前に立つと指が震えた。

怖かった。

昨日、会えなかったのは何か彼の身に起きたから。

そしてあの夢は彼からの虫の知らせだと思いたくなかった。

そんなことないはず……。