執事の想い

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他にも娘は彼女に嫌がらせを度々行なっていた。 そして優しいあの子は誰にも相談できず自殺した。 そんなことがあってもいいのだろうか。 その原因を作った娘はこの手で殺してやる。 そんな思いを抱えつつ、娘の信頼を得れるよう頑張った。 これまでの行動を見たら彼女に嫌われてしまうだろう。 復讐のためだけに3年という月日を経ていたのだから。 でも、因果は回るものだ。 そして、僕自身の因は復讐したこと。 なら果は僕自身でケリをつける。 もうすぐしたら、向こうにいくから。 待っていてとは言わない。 きっと君と同じ場所に行けないから。 それでも、ずっと待っていてほしい。 そう願い、僕はこの世から消えた。              <完>
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