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木でできた【玄関にいくまでの玄関】みたいなのが見えて、そのあいだにお庭が広がっているのが見えた。
すごい広い家。
なんだか昔からある古いおもむきのある日本人のお屋敷ってかんじ。
どんな人が住んでるのかしら？
わたしは初めて会う人にドキドキとむねの高鳴りをかんじた。
どんなすてきなひとなのかしら？
パパのお友達だからきっとキレイな人にちがいないわ。
あ、わたしのパパはテレビのお仕事をしてるの。だから今の はやりとかにとてもよく気がつくし、お友達も多い。
ママもね、モデルさんだったんだ。
すごく足がながくてキレイなの。
手の指なんていつもキラキラしていてピカピカにみがいてて髪の毛もそう。
だからわたしはいつもママとパパってすてきだなっておもってた。
「アリサ！こっちだよ」
わたしが木の玄関とお庭にみとれていると、パパがもう少し先に行ったところでわたしの名前をよんだ。
わたしの名前は、アリサ。
日本人じゃないみたいでしょ。
有咲と書いて、アリサ。
でも、パパもママもきちんとこの国の人なのよ。アリサっていうのは、わたしが大きくなってよその国に行ってもみんなにかんたんに呼んでもらえるようにって。
そういう願いがこめられてるの。
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