ママの話

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 ***  大きくなってから後で知った。 私を生めば5分の1で命を落とすと。 心臓が()えられないのだ。 でもママは(ちか)った。 せっかく(さず)かった命だから産むと。 本当なら、子供は望めない身体に、 神様が授けてくれたから。 だから私は星になって、この子を見守るわ。 たとえ死んでもそうする。  泣きながらパパは、ママの最初で最後の ワガママを聞いた。 ほしかという名は、夜だけでなく昼間も一緒に 居られるようにと付けてくれた名前だ。 星は昼間は見えないけれど、確かのお空の上にある。 絶対に名に星を入れてね。 だからパパは女の子の私に、星と花と書いて 星花とつけた。
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