満太郎は探している

1/11
前へ
/11ページ
次へ
 満太郎は探している。  家宝と言われて祖父から譲り受けた地図は、埋蔵金の在処を示すものらしい。  父は「ばかげている」と言って、その地図を信用しなかった。  でも、満太郎はその地図を信じている。  満太郎が埋蔵金を探し始めてから五十年が過ぎた。祖父も、そして父も亡くなって、満太郎もすでにおじいさんである。
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加