宵のエルマー

サトダ

女はお金や地位を持っている男に魅力を感じる、なんて事をいう人がいる。

サトダさんがお金持ちとか、そういう事ではないのだけど、若い頃、男の人の魅力と仕事とかさっぱりわからなかった。

仕事に真面目なのは良いのが分かるけど、やっぱりハンサムだとか、優しいとか、それが一番でしょうって。

仕事とか、地位とか、お金とかじゃないでしょうって。

それが二十代後半になって、世の中を見ていて、ようやく私にも少し分かって来た。

そういう人が女性にもてるのは、お金でどうしてくれるとか、なにか買ってくれる、ということだけではない気がする。

女性が見ているのは、仕事ができるということだったり、その人自身の持つパワー、つまり、生きて行く力だ。

生きて行く力が強い人。

そういう事を世の中の女性は、仕事の対価や評価、つまりお金や地位で嗅ぎ分けているんだと思う。

それとも、逆に、会話や行動で、生きて行く力が強い人を選ぶと、そういう人は社会でも成功しているという事なのかもしれない。

人間は哺乳類だ。

動物だから、繁殖するとなると、明日も自分と我が子にちゃんとご飯を持ってきそうな、強い人に本能で魅かれるんだと思う。

サトダさんは、多くの女性がそういう本能の部分で魅かれる人だと思う。

なんだか、くいっぱぐれそうにない。
ギラギラしている。
パワーがある。

私もどこか、本能的に惹かれているのが否めない。